生野銀山・市川流域イタイイタイ病

 

昭和47年2月18日の神戸新聞は、兵庫県生野町で出たイタイイタイ病とみられる患者と、その発見者である柴田市子・萩野昇医師らの調査結果を大きく報道した。それに続いて、生野周辺鉱害対策専門家会議が結成され、生野銀山による汚染の実態が明らかになり、さらに患者が発見されていった。

しかしこの事実はその後、三菱金属と兵庫県によって踏みにじられ、隠されていくのである。

 

このサイトでは兵庫県生野銀山と市川流域におけるカドミウム汚染・イタイイタイ病患者に関する研究書である『生野イタイイタイ病』(柴田市子著)と、その他の学術的な研究資料をもとに、これらの問題について考察したい。患者とその家族、研究者らの遺志を継ぎ、健康的な身体と社会を維持するための提案でもある。